ピピピピピピピ
6時、僕はいつものように馬鹿みたいになる目覚ましの音で目を覚ました。
また、昔と同じくだらない日常が始まった。僕は起きることを拒否ている体を起こしながらおもった。
僕は男子校に、通っている。もちろん男子校だから女子はいない、だから女子となど関わったこともないし、女子恐怖症っぽいものもあるのかもしれない。これはそんな僕と彼女が過ごした一夏の思い出
━━ 夏休み一週間前 ━━
その日も僕はいつも通り起きた
そして、いつものように学校に行き
いつものように下校して
いつものように寝るのだと思っていた
でも、その日はそんなこと無かった。
むしろ、まだ人生経験十何年しか生きてない僕にとっては充分過ぎるくらい非日常だった。
いつものように学校に行くために乗ったいつもと同じ電車、その中に僕の青春の1ページを飾るいつもとは違う(僕にとっての)非日常が乗っていた
僕はその電車のいつも座る席に座った。そこで、隣に座っているのがいつものサラリーマンではなく一人の女子校生だときずいた。
その人は、本を読んでおり目は二重で髪は肩にかかるくらいの文学少女?お嬢様?的な感じがして、僕よりも年上に見えた。
そんなことを考えながらまじまじと見ているとその、少女と目があってしまった。
それも、結構な至近距離で…
こんなときに共学とかに行っておけばそれなりに話ができたのかもしれないが、僕に、そんな冷静さがあるはずがなかった。
「あ、す、す、す、い、あ、」
「…………?」
駄目だ間違いなくおかしい人だと思われた…………。
まさか、すいませんとも言えないとは…………
するとその、少女が
「大丈夫ですか?どこか悪いんですか?」
と、いってきた。ついに僕は変質者になってしまったと思い、愕然としているとそれが声に出ていたらしく。
「アハハハ、君面白いね」
と、まで言われ、その後結構な時間笑われ続けた
それが僕と彼女の出会いだった
こんな、軽く電車で話した人が僕の彼女に、なるなんて、この時は思ってもいなかった…

