華の欠片



「すまん。藤堂。

二日程前に土方から今日までの書類を頼

まれてな、まだ終わっていないんだ。

......もし手が空いているのなら手伝って

はくれぬか?」

自分じゃもうどうする事も出来ないこの

多量の書類達を見ると目の前が真っ暗に

なるようだった。



「別にいいけどよー。

……てか、二日でこの量をやれと⁉

土方さんも鬼畜過ぎるだろ.....

椿さ、この書類でろくに休めてないだろ



目の下にクマが出来てるし、やつれてん

ぞ。」


「そんなに私の顔ひどいか?」



「まぁな。

取り敢えず椿は休め。

書類の事は俺から土方さんに話してくる

。」



藤堂はそう言って私の目の前にある書類

を手に取ると、部屋を出て行った。


休めと言われて私を心配してくれたのは

よく分かったが......


病人でもないのにこんな間昼間から布団

しいて寝るわけにもいかないし、何より

も仕事を終わりにできなかったのは私の

責任だ。


私も土方の部屋へ行こう.....


しかし立ち上がった瞬間立ちくらみがし

て体が傾いた。

危ないと思った時にはもう遅く、私は思

い切り倒れこんだのだ。


倒れた時、机に当たったらしく上にあっ

た墨をぶちまけてしまっていた。


「あー....

やってしまった.....

墨零れてるし......藤堂が書類を持って行

ってくれて良かった。

だが、早く拭かないと畳が……」



私はまだくらくらする体を起こして、手

ぬぐいで零れた墨を拭き始めた。