「美間田。ちょっと、ついてきてよ」
私に声をかける彼女の背後には仲間の3人の女子がいて、抵抗しても無駄だろうと判断して大人しくついていった。
行き着いた先は人気のない校舎裏。
状況のせいなのか、5月の空気が肌寒く感じた。
これから起こりうることを想像して身を縮めたけど、正面に立つ前野たちの表情は何かを恐れているようで、
視線は私を捉えてはいないようだ。
不思議に思いつつも、
「何か用があるんでしょ?」
地面に落ちるような落胆した声で訊いた。
「そ、そうよ……」
返した前野の声は硬い。
彼女が一歩、こちらに踏み出し、その後ろから仲間が歩み寄る。
さあ来るなら来い。
無反応に撤して耐えてやる__
が、決心は効を成さなかった。



