名前は小田桐 世。
呼び方は、セツでいい。
得技はサッカー。
彼女はなし。
質問への応答も踏まえた彼の自己紹介は、こざっぱりとしたものだったけど、そのほんの数分の間で彼の明るくさっぱりとした性格が見てとれた。
* *
2週間が過ぎたころ、教室で小田桐君は人気者になっていた。
顔はもとより、その潔くフレンドリーな性格と人懐っこい笑顔で、人気を欲しいままにし、男子からも女子からも慕われている。
小田桐君のまわりは、いつも人が集まっていて楽しげな笑い声があふれてる。
私はその輪の中に入ってはいないけど。



