SUCCESS?


*

「けど急に引退しちゃうし、もう会うことないよなぁーって思ってたから、転校先で琳ちゃん見つけたときはマジでビックリしたって」


ケタケタ。
目の前に座る小田桐君は笑っている。

…いつもと何ら変わりない笑顔で。

長い話を聞き終え、私はもはや火照る頬を隠すのも諦めていた。

どんだけ「好き」をアピールしてくるの。

身体が熱を持ちすぎて、心臓がばっくと跳ねている。

真っ向から話してくれる人は久し振りだった。
しかも、彼は異様なくらいに。

動機が収まらないうちに、小田桐君がすっと目を細める。

「嬉しかったよ。もしまた会えたら絶対告白するって決めてたから」

こっちの気を知ってか知らずか。


「えっと…でもあの、私」
「今はいいよ。返事はいらない。オレが告いたかっただけだからさ」

満足げに微笑む頬がすこし紅潮していて、
また身体の奥できゅっ、と音が立った。