SUCCESS?

「いい?」

「……うん」


シャッと引かれたカーテンから小田桐君が現れて、私を凝視する。

ジロジロ見られると恥ずかしい。

後ろを向かされて、背中を見せるよう指示される。

長い髪を片側に流すと、小田桐君の指先がリボンに触れた。

「ちょっと詰めなきゃな」

声がして、首もとに冷たい感触があった。

華奢な銀色のネックレス。
カチン、と金具が留められ、胸元で光る。

「これに履き替えて」

差し出された白いヒールに足を入れる。

「ん。鏡見て」

次々と出される指示をきいて、鏡を見やると、

「えっ?」

別人のような私。


目にかかる前髪を小田桐君が、慣れた手つきで整えて。


「すげー似合ってる!俺の目に間違いはなかったってことだな」


満足そうに笑みを浮かべる小田桐君と、ただ立つ私。
高いヒールを履いた途端、女を意識した。

それだけじゃない。
この服は今まで気にしたことのなかった女性のライン___私の中の女性をうきぼりにする。


恥ずかしいようで、気持ちいい。

初めての気持ちに戸惑った。