授業中の理科室で、悶々と考えていると。
「みまだりーんちゃん」
ふいに、低い声が私を呼んだ。その甘めの声がやけに響く。
はっとして顔を上げると、
にこにこと人懐っこい笑みを浮かべる彼が、
「……小田桐君?」
向かいの席に陣取っていた。
あれ?
小田桐君の席はここじゃないはず。
きょろりと周囲を見回す。
……私たち2人以外、誰もいない。
なんで!?
あたふたする私を見て、小田桐君は可笑しそうにくすくすと小さく笑う。
「もう授業終わっちゃったよ?琳ちゃん」
どきん、心臓が脈打った。
「えと、名前……」
「うん?イイデショ、琳ちゃんでー」
はい、まぁ、いいですけど……
慣れない呼びかたされると、変に緊張しちゃうんですが。
「カオ赤いよー。かーわいい」
急に体温が上がる。
「ど、どこがっ!」
怒るように言うと、
「ねぇ琳ちゃん」



