「ねえ、友加里!なんか、空気変えたいし、カラオケでも行かない?」



「そだね、理香子、ナイスアイディアー!」


下駄箱で、靴を履きかえる。そこへ、一人の女の人がやってきた。






「あの・・・。新入生だよね?」




突然話しかけられた。



「そうですが・・・。あなたは?」





「・・あたしは、ここの卒業生。今、劇団暁にいます。斎藤百合絵です。演劇部の一年生は

 いませんか?」




「あの・・・。それ、わたしたちです。」