拝啓 この手紙を、読んでいるころ、わたしはもう、この世にいないでしょう。 あの、今までの地獄の生活にピリオドは、うたれました。 本当に、少々ですが、売春婦という名がやっと消えたのです。 しかしながら、わたしは、けがれてしまいました。 ですが、今この瞬間けがれはとれたのです。 愛する人と、結ばれたのです。 こんな、幸せな瞬間に天国へ行けるのはわたしくらいでしょう。 さようなら 里田麻友