一方ー


家にいる、麻友の母親・里田リンダは、興奮気味で、電話をかけていた。




「ちょっと!!麻友とあなた、浮気してるでしょう?いま、どこにいるの?!

 ・・・この音・・・。ゲーセンの近くね?!逃げないで、待ってなさいよ?!」








「どうしました、正一さん」




電話を一方的に切られた正一のもとへ、理香子たちが駆け寄る。



「やはり、電話がきました・・・。」




「やっぱり・・・。じゃ、そのまま待っててください!」


「あの、ほんとに大丈夫なの?俺、失敗しないで、やってる?」



「それはもちろん!ご協力、ありがとうございます!!」




そこへ、真っ赤な口紅に、派手な格好をした、リンダがベンツから降りてきた。





「ちょっと、いったい、どういうことなのよ・・・?!なんで、麻友と一緒にいるの?!」




勢いに押されそうになりながらも、麻友が言い返す。




「売春中に、知り合ったの!正一さんは、あたしの話を聞いてくれて・・・。

 お母さんとは、大違い!!」