「ーーということなんです。先輩、やっぱり、いきなり自殺をすんなり勧めるなんて
おかしいです!この作戦、やってみませんか?」
翌日、理香子と友加里は、飛鳥のもとを訪ねていた。
「あんたたち、どうしてそんなに拒むの?死んで幸せになるなら、それでいいじゃない!」
「ちがう!!」
友加里が、怒鳴った。
「違うから言ってるんです!どうしてわからないんですか?死んだら、負けじゃないですか。
最低な母親にも、なんにも抗議できないで、この世をさるんですか?
つらい思いして、間違いを犯した人間を、放っておくんですか?
そんなの、ひどすぎます!!」
飛鳥は、ため息をつき、言った。
「もういいわ。わかった。そのかわり、失敗したら、ただじゃおかない。」