それから更に課題と格闘すること30分。
「あー…
実におもしろくない」
やってもやっても減らないページ数。
残りのページ数を考えると気絶しそうになるのを必死に堪える。
…それにしてもやけに静かだな?と思い隣に視線をやると
「…お前、中学時代は更にイモだな」
勝手に人の中学の卒業文集を見ている奴がいた。
「ちょっ勝手に見ないでよ!!」
慌てて手を伸ばすがヒラリと躱される。
そしてバカにしたような笑み。
「イ・モ・コ♪」
誰が遣隋使だ!!!
「返してって…わっ」
「おっと」
取り返そうと更に手を伸ばしたらガクンとバランスを崩して
なんだかよく分かんないうちに
「……」
「……」
…見えるのは
見慣れた家の天井と
未だに見慣れない性悪イケメンのアップ。
そう、あたしは今仰向けで床に転がっており
その上から新藤慧が覆い被さるみたいな格好になっている。
見つめあうこと数十秒。
「……へ
ヘンターイ!!!!!!」



