「…あのねぇ。ありえない。アイツがあたしを好きとか」 「ホントに?ホントに何も言われてないの?」 「うん、ホントに何も言われて…」 ない、と言おうとした瞬間なぜか思い出したのは 「……」 「…え?何どうしたの?」 「……何にも言われてないけど………された、かも……」 「え!?なになに!?」 少女マンガにも負けないくらいキラキラしてるきみちんの瞳。 「……キス」 「……………えぇええ!?」 きみちんの大絶叫が、教室中に響き渡った。