「数学超苦手だもんねぇ、綾世」 ガックリうな垂れるあたしにそう言うきみちんは、何気に頭がいい。 「教えてよきみちん!!」 「えー…綾世理解力ないし…めんどくさい」 「ええっ!?酷!!」 それ仮にも親友に言うセリフ!? 「あっ!じゃぁさ!」 その時、黙ってあたし達のやり取りを見ていた杉本葵が、閃いたというように口を開いた。 「慧に教えてもらえばいいんじゃない?♪」 は!?