私達はおばあさんに教えてもらった“沢口千代子”の家の前に来ていた。

私は緊張しながらインターフォンを押すと三十代ぐらいの女の人が出てきた。

私達は今まであったことを全て話し今日来た理由を言った途端、バタバタと家の奥に行ってしまった。

数分後、六十代くらいのおばあさんが出てきた。そして話しはじめた。

「はじめまして、私は沢口千代子と申します。あなたがたのお名前は?」