ミーン、ミーン

とセミが煩い夏の日。

私、高田凜は友達の秋月兎の家に遊びに来ている。兎の家は古い家で大きな本棚やたくさんの古書がある。

その家の中で一番小さい部屋が兎の部屋だ。

兎の部屋の中にもかなりの古書があった。

私は最初、その多さにびっくりしたが他の部屋にはもっとたくさんあるらしい・・・

私は兎の部屋に招き入れられると、他愛のない話をしていると兎が母親に呼ばれ部屋から出ていった。

私は古書をみてみると手帳のようなものがあった。

手にとって、みてみるとかなり古いもののようだった。

手帳を開くと手紙が挟んであった。差出人は佐野あかね。

そう書いてあった。内容は、“私はたくさんの罪を犯した”とか“私はたくさんの人を愛していた”とか書いていた。

そして最後には“私の一生を見てほしい”と書いてあった。

私はまずこの手紙を読んで思ったのは“暗い”。

でもこの手紙には何か惹かれるものがあった。

そして私は佐野あかねを知りたいと思った。

まず私は兎に聞こうと思った。だから私は兎が戻ってくるのを待っていた。

かなり時間が経ってから兎が帰ってきた。

「ごめんね。遅くなっちゃって。アイス食べる?」

「うん。食べる。あのさ、兎。佐野あかねのこと知ってる?」

兎は驚きが隠せないみたいでびっくりしていた。でもすぐに答えてくれた。

「佐野あかねさんは私のおばあちやんのお姉さんなの。なんで佐野あかねさんを知っているの?」

「この手紙を見つけてさ・・・・」

私は兎に手紙を見せると、せっせと用意し始めた。

「兎、どっか行くの?」

「おばあちゃんのとこ。凜も行くでしょ?」

「私は行きたいけど行ってもいいの?」

「大丈夫。おばあちゃん優しいし、こんなことで怒らないと思うし・・・
とにかく凜は早く準備して!」

私は言われるがままに準備をし、兎の祖母の家に向かった。