あたしにわざわざご飯粒を見せてふっと微笑んだ。



自分は気づかなかった。
彼氏の前で口元にご飯粒をつけるとは、彼女としてどうなの?



口元にご飯粒がついてるのが気づかないほど真琴を見つめてたってこと…か…?



考えたら顔が熱くなった。
と、と、とにかくお礼を言わないと!



「アンタはあたしのお母さんか!…ま、まぁ…ありがとう」



一言余計なものが口から出た。
でも結果的にお礼言えたからいいか。



真琴も笑って「どういたしまして」と言ってるし。



するとそのご飯粒を真琴はパクリと口の中へ。



へ?今食べた?
あたしの口元にあったご飯粒、食べた?



「か、勝手に食うな!」



あたしのツンが発動して、真琴の頭にチョップをお見舞いする。
いつもは膝裏だけど、今真琴は足伸ばしてるから自然的に頭に攻撃がいった。