「…小夏はいつでも俺の隣にいる。俺もいつでも小夏の隣にいるから、ね?」


あたしの右手の薬指についたペアリングを優しく撫でる、真琴の右手。



くすぐったくて身体小さくなる。



その隙に真琴の唇があたしの頬に触れた。



目に残っていた涙も優しく掬われる。
優しすぎてくすぐったい。



そしていつの間にか真琴の方に引き寄せられてて、重なった唇と唇。



恥ずかしくて手で押し返そうとしても、真琴に指を絡められてるから手が使えない。



あたしは真琴の優しくも甘いキスを唇で受け止める。



熱いキスの中、考えることがあった。