パツ子と甘えん坊くん。




中学2年の冬。



部活もしてなくて家でゴロゴロしてたあたしにお母さんは、お遣いを頼んできた。



女子中学生にお遣いさせる母親は恐らくあたしの家だけ。



しかも真冬で寒くて地面も凍ってるのに。



買い物袋を両手で抱えるように持って、石畳の階段をゆっくりと上がる。



かなり凍っているから、少しでも気を抜いたら転びそう。



そんなことを考えながら階段を上っていると、後ろからジャージ姿の少年があたしを追い抜いていった。



階段を使ってトレーニングをしているよう。



あのジャージ…確かあたしと同じ中学のバスケ部のジャージ。



あたしの通う中学のバスケ部は結構強くて、県大会の常連校。



あたしを追い抜いた彼はかなり身体がしっかりしていて、身長も大きい。