でもあたしの手は小さいから、真琴の大きな手は包みきれない。
どこまで小さいんだ、あたし。
せめて手ぐらい真琴を包み込めたらいいのに。
ぶつくさ考えていたから、真琴が頬を赤くしてあたしの手を握り返したことに気付かなかった。
「ねぇ、小夏。覚えてる?」
「…?何が?」
いきなりあたしに近付いてぴったりとくっついてきた真琴に驚きつつも、あたしは真琴を見た。
真琴は前を向いて微笑んでる。
あたしも釣られるように前を向いた。
目の前には長い石畳の階段が続いている。
「…俺と小夏が出会った日のこと」
真琴はあたしを見てニコッと笑った。
鼻が赤くなってる…
あたしはふっと笑って頷いた。



