パツ子と甘えん坊くん。




わ、何してんだこいつ!?
真冬なのに上着脱いで!!



暑がりの真琴でもさすがに風邪をひいてしまう。



「…ま、真琴!上着脱いだらいくら真琴でも風邪ひく…」



パサ



言い終わる前にあたしの身体には真琴の脱いだコートが覆いかぶさった。



驚いて真琴を見ると、いつもの優しい笑みを浮かべていた。



「小夏がまた風邪ひくくらいなら俺がひく。小夏寒がりだし、身体弱いし」



ね?と首を傾げ笑ってあたしの顔を覗き込む真琴。



真琴は優しすぎだよ。
あたしよりも自分の身体大切にしてよ。



あたしだって真琴が風邪ひくの嫌なんだから。



そう思った矢先、自然と指先の赤くなった真琴の手を握っていた。



もちろんあたしの顔は真っ赤。



「…真琴は優しすぎだ、バカ」



顔を逸らしたまま両手で真琴の手を包み込む。