あたしはされるがままに真琴の方を向く。



真琴は優しく微笑んで、あたしの赤く染まった頬を撫でた。



その行動だけで、頬は余計に赤く染まる。



頬を撫でていた手はやがて後頭部に回り、頭を引き寄せられた。



そして額に降りてきた、真琴の唇。



瞼の上、鼻の先、頬、口元と真琴の唇は徐々に唇に近づいてくる。



そして最後にあたしの唇に重なった。



それは今までしてきたキスよりも甘くて、酔い痺れてしまうそう。



あたし達は真琴の誕生日に最初のキスをして、それから何回かキスを繰り返した。



そしてお互いに抱き締め合いながら眠った。



真琴の誕生日はとても熱くて、甘かった。