背後から伸びてきた腕があたしの腰に回った。



優しく引き寄せられて、真琴の身体と密着する。



わわわっ、これはヤバい。



首筋にかかる真琴の吐息で、あたしの髪に真琴は顔を埋めているのが分かる。



すごくくすぐったくて、でもすごく心地いい。



「…一番最初に小夏のおめでとうが聞けてすごい嬉しい。ありがとう小夏、大好き」



こっちこそありがとうだよ、バカ。
こんなあたしを好きになってくれて、あたしを彼女にしてくれて。



真琴の彼女にならなかったら、こんな幸せはなかったよ。



「…あたしだって大好きだ、バカ」



あたしは腰に回った真琴の手を握った。



真琴の手があたしの手を掴む。
あたしは強制的に真琴の方に向かされた。