すごく嬉しい。
でもペアリングって…
あたしが言うことが分かったのか、真琴はあたしよりも先に口を開く。
「左手に付けるには安過ぎるから。左手の薬指にはちゃんとしたのを付けて欲しい。だから取り敢えずは右手に付けて?」
安いとか関係ないよ、真琴。
真琴の愛が詰まってれば、安物の指輪だってダイヤモンドの指輪のように高価になる。
真琴のその気持ちさえあればあたしはこの指輪、世界最高級の指輪だよ?
それに真琴は今この時が「最高の幸せ」の時って言ってくれた。
その言葉が聞けたら、もう十分だよ。
あたしは右手を胸に当てて自分自身を抱き締めた。
「…ありがとう、真琴。すっごく嬉しい」
あたしの目から出てきた、涙。



