パツ子と甘えん坊くん。




真琴が乗りたいと言って乗ったのは、恋人とのデートにはもってこいの観覧車。



ご案内みたいな看板を見たら、一周約20分弱とのこと。



20分もこの密閉空間で真琴と2人きり。



考えただけでも耐えられないのに、もう既に乗っている自分がいる。



あたしの向かいの席に座る真琴。
周りの景色を見て目を丸くしてる。



け、景色は綺麗だけども!
こっちは心臓が破裂しそう!



こういう場所では何を話したらいいんだ?
いい天気だね的な?



いや、そんなの夕方に話す話題じゃない。



そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると、真琴があたしを見つめる視線に気が付いた。



「…ま、真琴?ど、どうしたの?」



まだ若干焦っていたあたしは、言葉が少し詰まった。