パツ子と甘えん坊くん。




「もう日も暮れてきてる。小夏、最後に何乗りたい?」



真琴は太陽の傾きを見てあたしを見た。
太陽はもうすぐ夕日になりそうだった。



あたしはベンチから立ち上がって、真琴の服の袖を掴んだ。



「…ま、真琴の乗りたいのに乗る…」



頬を赤くしてそっぽを向いたまま出た言葉。



ずっとあたしが勝手に色々乗ってたから、最後くらい真琴の乗りたいのに乗りたい。



真琴はしばらく黙ってた。
もしかしてもうほとんどあたしが連れていっちゃったのかな。



なんて考えてたら、真琴はあたしの手を握った。



「…じゃあ、あれに乗りたいな。行こ?小夏」



真琴は乗りたいのに指を差した。
あたしは真琴が指を差した方を見たけど、太陽が眩しくてどれだか分からなかった。



でもコクリと頷いて、真琴が乗りたい乗り物へと向かった。