「お姉ぇ、朝だよ!まだ寝てるの?早く起きて!」


美夜の妹、美結、15歳だ。


「美結・・・おっは~」

「おっは~じゃないよ!もう7時半だよ!」

「・・・やば」


すぐに一階に降りると母親の麻紀が洗い物をしていた。


「あら美夜、起きたの?」

「うん、やばい」


やれやれ、といった風に軽く首を横に振り、
再び洗い物に戻った。


「もう、お姉ぇってば起きるの昔から遅いよね!
 今度からは起こしてあげないんだから!」


髪を2つに結いながら、美結が文句を言った。


「・・・はっ、美結前にもそれ言ってたし」

「鼻で笑われた!何その態度!起こしてあげたんだから感謝しなよ!」

「んー・・・まぁ、ありg・・・」


そこでハッと時計を見る。

7時45分。


「やばいもう行かないと!行ってきます!!」