そういえば……

「……こないだも言ってたけど…
朝のアイツって何のこと?」

と聞くと三浦南朋はむすっとした顔で


“朝、学校までチャリで送ってもらってただろ”

とボソッと言い、璃子の肩を離す


そこで璃子はようやく“朝のアイツ”を理解して



「……あぁっ!それ、弟の淳平」

と閃いたように言うと


「……はあぁぁ?!」

と言い、ベンチから立ち上がり
座っている璃子の真正面からまた両肩を掴む