実際、理解準備室で大泣きしたあの日から
璃子は忘れる努力をしてきた


ーーーなのに何で今さら……



と自分の上履きを見ながらぼーっと考える


その時、今まで気づかなかったが
大勢のギャラリーが一斉に

“きゃー!三浦くんよ!!”
“頑張って~”

と悲鳴にも似たような声で騒ぎ出した