目が合った瞬間、ビリビリっと体が動かなくなり璃子は立ち止まる


すると三浦南朋が腕をほどき、近づいてきて

「…はよ。あのさ……」

と話しかけるので璃子は条件反射で
パッと三浦南朋からあからさまに目を反らす

そんな璃子の態度に三浦南朋は少し下唇を噛む


「「…………」」

登校中なので周りはガヤガヤしているのに
2人の間には少しの沈黙が流れる


その沈黙に耐えられない!と思い、


「ほ、ほら遅刻しちゃうよ?」

と言い、三浦南朋の横を通ろうとすると



パシッと手首を掴まれ

「……今まで悪かった」


璃子を見て謝罪の言葉を口にし

すっと先に校舎へと向かう三浦南朋の後ろ姿を見て璃子は昨夜と同じように胸の中が疼いた