我が家は一軒家でガレージに自転車が一台ある

淳平が自転車を出している間、
私はポストの前で待っている


「あら~!璃子ちゃんおはよう」

と隣のおばさんが声をかけてきたので
挨拶を返すと

「今日も淳平くんと一緒?仲良しね~」

なんていつもと同じ事を言う


そこに自転車を取り出した淳平が

「こいつ未だに迎えに来てくれる彼氏の1人も出来ないんすよ~」

早く弟離れしてほしいとか
ぶつぶつ言っている

おばさんは何やら含み笑いをして

「あらあら?良いのかしら~?
あら!もう時間ないわよ、行ってらっしゃい」


腕時計を見ると07:55

……淳平と顔を合わせ急いで自転車に乗る

「お、おばさん!行ってきます」

と焦りながら言い学校へと漕ぎだす


「おい、姉貴のせいだぞ?!」

淳平の背中によりかかりお腹に腕を回し


あ~、今日からまた学校かぁ……

と思いながら目を瞑ったーーー