その後オレンジチャラ男が
マシンガントークを浴びせてくるので

適当に相槌をうち、笑顔を貼り付けて
璃子は考え事をしていた


“淳平は女の子の扱いは上手いし、野村は……女の子とは話さないか。三浦南朋はー……”

などと考えていて、璃子はハッとした


“……そうよ!三浦南朋なんかもっとチャラついてるし、キスまでしてくるし……!”

と心の中がまたモヤモヤしてきたが
ふと、あのキスの後の優しい目と暖かい温もりを思い出した


あれは…嫌じゃなかった……
三浦南朋の少し茶色のふわふわの髪が
璃子の耳にかかりながら慰められた事……

だが朝の群がる女の子たちにも笑顔を振り撒いていたのを思い出し、少し胸がチクッとする




……っあぁ!だめよ!
今は合コン!彼氏を作るんだから!

と1人の考え事をやめ、
オレンジチャラ男を見ると

いつの間にか太ももに置いている璃子の手に自分の手を重ねていた