「女の字……神田か…」

ソファーに座り、去り際に将太に貰った璃子の連絡先が書かれた紙を天井にかざして呟く


日本から去った後、何人か女は出来た
心の隅に璃子を追いやり、忘れた振りして
適当に笑って……


もう帰ってくる気はなかった

だが、父さんに呼ばれ日本に帰ると決まった日から思い出さずにはいられなかった


「……璃子…」


言葉にすると無性に会いたくなる


「はぁ~、女々しい……俺。」

さっき将太の言ってた通り、璃子が他の男と
結婚なんかして耐えられる自信がない


……早くそんな男から、かっさらってやる。


その後は1人で酒を呑みまくって
目が覚めたのは翌日の朝だった