しかも、と続ける

「三浦くんは人の好意を無下には扱えないの」



そして璃子はあの男の笑顔を思い出し

だからモテるのかと1人、納得する


だが正直、璃子は驚いていた

璃子の勝手に思っていた三浦南朋は
調子が良くて女子からの誘いにチャラチャラ乗る男だと……

しかし、そんなものは今の話を聞く限り
とてもそんな男には思えない


いや、待てよ?火のないところに煙は……

璃子は混乱し始め、


「でも先生?
三浦南朋は遊び人なんじゃ……?」

と聞くと


おばちゃん先生は少し考え込んで

「おっと、先生が言えるのはここまでよ。
生徒個人の問題をあまり喋っちゃダメだから」

ごめんね、

とそこで璃子に笑顔を向け、


“これを授業をしている先生に渡してね”

と利用記録を手渡され、璃子は渋々頷き保健室を後にした