それからどのくらい歩いただろうか……

夜の町へと辿り着いた璃子の目にはまだ、
涙が溜まっていた


「……ひっく……うぅ…」

ついに涙が溢れ、通りすがりの人に
指を指されたり笑われたりしている


とりあえず……今は前へ進むの……

歩く、しかないの……

ごめんなさい、浩一さん……


どうか、願わくば、

あなたを幸せにしてくれる人と
出逢ってください……



おわり