璃子はしばらくしてテーブルの上に手を置き
昨年のクリスマスの時、榊に貰った小指に嵌めているピンキーリングを見つめた
ーーー
「璃子ーっ?」
「待ってー、あとちょっとで出来るー」
璃子の家で飯を作りながらキッチンで返事をすると後ろからスッと抱き締められた
「ちょっ、危ないよ?」
「いい匂いだなー、旨そう。
璃子は料理上手いからつい食べ過ぎちゃうよ」
ははっ、と笑う榊の声が耳元でして
思わず肩を縮こませた
「ちょーっ!向こうで待っててって!」
「くくくっ……はいはい……」
と言って璃子から腕を離し
リビングへ戻った
そしてご飯を食べ終わり
ケーキとコーヒーを榊が準備している時に
璃子は自室へ行きプレゼントを取りに行った
「はい、璃子はショートケーキな。」
「ふふっ、ありがと!
はいっ!これ、クリスマスプレゼントーっ」
「え?開けて良い?
……うわっ!すげえ嬉しい。ありがとなっ」
璃子がプレゼントしたのは通勤の時に身に付けられるような手袋だった
「へへへっ、
このあいだ外回りの時手が悴む
って言ってたから。良かったら使ってっ!」
すると愛しそうに目を細め璃子を見つめ
「俺からはこれ……」
と四角い小さな箱を鞄から取り出した

