……こりゃ、三浦くんが帰ってくるまで
私が面倒見なきゃなぁ……

……ったく、早く帰ってこないと
璃子を他の男に売り込んでやるんだからねっ



「……璃子っ!
占いなんて信じてちゃ駄目よっ!!
人生なんて自分で切り開いていくのっ!
女はそうやって美しくなっていくものなんだからっ!!」

「……え、はい。」

突然語られ目を丸くしながら璃子は返事をした



ーーーはぁ。
私もそう決めてたんだけどなぁ……

只今、24歳の璃子
仕事帰りに我が家に寄ると玄関で死んだように寝始めた璃子を見つめる

「ねぇ、将太……
三浦くんが帰ってきた事、言った?」

「いや……つか南朋に口止めされてっから」

「でも、璃子……」

「……アイツ“迎えにいく”って俺に言ってた。
だから、それまで待ってようぜ」


……いや、悪いけど私は将太みたいに待ってる気はないわ。
璃子が幸せになる選択をするからね。

だから……

「……全く。しゃんと、しなさいよ?」



おわり