何だ、と振り向くと水沢璃子が
自分の机に突っ伏してグースカ寝ている

何でいんだ、こいつ……


俺は思わず近付いて水沢璃子の顔を見た

「……ふっ、色気のねぇ顔。」


どうして俺は口開けながら寝てるコイツに
振り回されてんだ

どうして俺は覚えててコイツは覚えてないんだ

どうして俺は……コイツが気になってんだ




「…………苛つく。」

と言いながらも水沢璃子の寝顔を見てると
なぜか…なんだか自然と笑みがこぼれてしまう