7年前と変わらない屈託のない笑顔で言われる

相変わらずかっこよくて璃子は怯んだが
ダメだ、と強気に出る


「あの……悪いけど、私彼氏いますから」

「別れたんだろ?」

「え"、何でそれを……?」

「さっきのバーで近くに座ってたのに
お前、また全然気付かなかったのな

散々ぼやいてんのが聞こえてた。

……あれ、俺の事だろ?」


「……でもっ……千秋、さんは?」


「あぁ。留学は実は俺の為だったんだ。

もちろん経営学を学ぶ為でもあったけど……
行っている間に親父と千秋さん、うまくいったんだよ
俺が近くにいることが、千秋さんにとっては
あまりよくなかったって事。
まぁ、俺が気付かないうちに解決してた。」


「はぁ…。でもーーー」


璃子の煮え切らない態度に三浦南朋は
痺れをきらし、キスをする