「浩一さん……
……私、一生独り身かな」

カクテルを酔っぱらってトロンとした目で見つめカウンターに顎を乗せながらぼやいた


「浩一さん……ごめんなさい……」

私、やっぱりどうしても忘れられないんです
あの7年も前のアイツの事……
何年経っても帰ってこないアイツの事……

ごめんなさい……


そして雑念を振り払うように
目の前にあるカクテルを一気に流し込む


あぁ、やばい……視界がぐるぐるするー

こういうお酒って
意外にアルコールあるんだよな……
はぁ、何やってんの私……