淳平が驚いた顔でこちらを見る


「ううん、何でもない……
なんか、目にゴミ入っただけ……」

「…………あとこれ、やっちゃんから。
姉貴に渡してくれって言われたんだけど」

受け取るとイルカのキーホルダーだった


それを見てまた涙があふれてくる

淳平は何かを言いかけたが部屋を出ていった


そして1人になった璃子は思いっきり泣く


「何で……最後に、
最後にあんな事言うのっ……」





“俺の事なんか忘れて
璃子は幸せになってくれ……”