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「それが、璃子と俺の本当の再会なんだけど
……覚えてねえだろ?」

「……はい。申し訳ありません。
あの時の彼には感謝してました……
ですが暗くてあまり見えなくてですね……
見たいドラマがありましてですね……
ちょっと急いでまして……」

「はぁ……
俺はドラマに負けたわけだ」

「…………」

「でさ、俺クラス同じになって……
喜んでたわけよ。

したらお前……

俺の事、名前聞いても思い出さねえの。」


「……だって、名字変わってたし…
なんか、やっちゃん可愛かったのに……
ちょっと変わってたから……」


「へぇ~……

俺なんか顔見ただけで
ちょっと引っかかってたのになぁ~……」