千秋さんはそれから半年程、入院していた 正直、俺としては記憶をなくしてくれて 助かっていたが一方で父さんとの溝は深まっていく 「……父さん、俺…… この春から1人暮らししたい。」 「……あぁ、わかった。」 「それと……千秋さんは退院しても 俺の事は何も話さないでほしい……」 「……何でなんだ? 入院中もそう言っていたが…… やっぱり何かあったのか?」 「……何もねえよ。 ただ、子供と父さんの記憶だけの方が幸せだと思うんだ。」 父さんは一瞬考えたが頷き 俺は引っ越しの準備を始めた