そしてほぼ毎日その子と弟のジュンと遊んだ

その子がやっと俺の事を男の子だと
知ってくれた後、別れの時がきた


「りーちゃんっ!
また絶対会いに来るからねっ

その時は僕の……お嫁さんになって下さい!」


「うーん……でも大人になっちゃってたら
やっちゃん、璃子のこと見つけられる?

あっ!そうだっ!

これ、目印っ!持っていって!

そしたら璃子がやっちゃんの事
見つけるからねっ!」


そう笑顔で言われ手をだすと
ランドセルに付いていたイルカのキーホルダーだった


「本当はそれ…
…璃子の家族でお揃いなんだけど……

でもやっちゃんならあげるっ
やっちゃんも璃子の家族と同じくらい大好きだからっ」


「……うんっ!ありがとう
絶対に見つけてねっ!!」



そして乗っていた車は動き、
俺はその町から遠い町へ引っ越した