そんな時、思い出すのは小学生の頃に
少しだけ住んでいたあの町の女の子……

俺の事を女顔だからって女だと勘違いして
好きな男子の話までされていた

あの時はショックだったな……

俺はあの子の事好きだったから

明るくて天真爛漫で笑顔が眩しいあの子が…


その頃から両親の仲はあまり良くなくて
公園で落ち込んでいた時に声をかけてくれたのがきっかけだった


「どうしたのー?おなか痛いの?」

「……へっ?痛くないけど」

「じゃあ、一緒にブランコやろう!」

「へっ……へっ?」

「だーかーらー、ブランコ!
乗りたくないの?」

「ううん、乗る!乗りたい!」