「お疲れさまでした~。お先に失礼します」

「あっ、璃子さんっ
これ、良かったら家で食べてください」

「ちょっと……水木くん
私の事、太らせようとしてない? 」


バイトが終わり裏口から出ようとすると
水木に声をかけられた


あれから水木は何も言ってこない

罪悪感はあったが水木が自然に振る舞ってくれるので璃子はそれに甘えていたのだった


「ちょっ、違いますよ~!
コンテスト近いから作りすぎちゃって……」

「そっか!いつもありがとねっ
でも太ったら水木くんのせいだからっ」


そして笑顔で水木に手を振り、家に帰る