そして言っていた通り恭子は夕方に
璃子の家へ来てくれた


そして着付けから始める

「なんか家にお母さんのしかなくてさ……
ちょっと時代感じるよねー」

「えー、素敵だと思うよ
紺に白とピンクの椿ってすごい上品だしっ

……よしっ完成!」

そう言って鏡の前に璃子を立たせる

「ほら、似合う似合うっ
次は髪の毛お団子にしちゃうね」

と元気のなかったのに気付いて
気遣ってくれる恭子に

「恭子、ありがとね……」と言うと

「いいの、いいのっ
倍返しでお礼してもらうんだから!」

と背中をバシバシ叩かれる