「ーーーおい、起きろ。朝だぞ」

あれ?……昨日もこんな事……

「なぁ、この状態は襲われても文句言えねえぞ」


はぁっ、とデコピンされ目を開けると
目の前に少し寝癖の付いている三浦南朋の顔がある

状況を理解するために周りを見渡すと
明らかに璃子が腕枕をしている三浦南朋を抱き締めていた


「……うっわあぁ!!」

「言っとくけどな、璃子から抱きついてきたから腕枕しただけだからな。」

「嘘だ、嘘だ嘘だ……」

「嘘じゃねえって。

昨日だって散々騒いどいてあっさり寝たんだからな……本当にやばかった、俺……」

「何がやばかったの?」

「彼女に抱き付かれながら寝顔見てるだけなんて、何の拷問だよ……」

と言ってくる三浦南朋を璃子は体を起こして
枕で顔を叩く