「なんか面白いね、水木くん」

とまだ笑っている璃子を見て
恭子は溜め息を吐く


「こりゃ、やられたわね……
三浦くんも大変だわ……お気の毒に」



そしてその後、簡単な説明を受けて
いよいよお店の中に立った


このお店は扉を開くと目の前にショーウィウに並ぶケーキが横にズラッと並んでいて
そのショーウィンドウの奥に璃子、
そしてその後ろの扉にキッチンに3人がいる


1人で接客をしないといけなかったので
不安はあったのだが

買いに来るお客さんが時折、璃子に

“新人さんかい?頑張ってね”などと
声をかけてくれるのが嬉しくて心からの笑顔で接客出来るようになった