少女マンガやドラマなどで見るいわゆる
“女の嫉妬”は璃子には理解不能だった

あんなに好かれているのだから信じて自信を持てば良いのにっ!、と思っていたのに


「まさか、あの立場に今自分が……」

もしこんな些細な嫉妬がバレたら
三浦南朋にめんどくさいと思われるのかと
思うとどうしても連絡する気になれない


着替えて1人、さして面白くないTVを無理矢理見て気を紛らわせているとチャイムが鳴った

“お母さんかなー”と思い、出なかったのだが
中々しつこく鳴り止まないので仕方なく

「はーい…」

と外へ出るとそこには恭子がいた